2016年12月30日

パラドゲーで追うマリ・ワカワールド 第2回 ウィリアム・ギルバート その2

ジョルダーノ ブルーノ.png
ジョルダーノ・ブルーノはEU3で哲学者として扱われている。(注)

彼の処刑をEU的に述べるならば、
学者か聖職者か.png

反骨の思想者.png
これらのイベントに際して保守主義的な選択をしたという事になろう。

ゲーム的には数値が少し動くだけの話だが、その裏側をもう少し掘り下げてみたい。

教会の意に沿わない者は、ジョルダーノ・ブルーノのように処刑されてしまう。そんなとんでもない事が通ってしまうくらい、宗教が政治的な力を持っていた時代でした。 (公式サイト「各話の時代背景」http://mariwaka.com/special/bg/
と、いうもののヨーロッパの宗教の中心であったローマカトリック教会の権力は見えて落ちてきていた。

ヘンリー8世(在位:1509〜47)が国王至上法を成立させてローマ教皇庁と断絶(設定資料集より)
これは直接の原因がヘンリー8世の離婚問題(注2)であることも相まって、その象徴的な出来事と言えるのではないだろうか。

教皇インノケンティウス3世はジョン王と彼に従う者たちすべてを破門し、イングランドに”聖務禁止令”を敷いた。(中略)やがて、家臣の離反と国民の不満に耐えかねたジョンは教皇に謝罪し、再び忠誠を誓った。(EU3ストラテジーガイドのコラム「神聖ローマ帝国とローマ教皇」より)
およそ300年前のこの出来事と比較すればそれは明白だ。それの権威の失墜が行きつくところまで行ったのがいわゆる宗教改革という事になるだろう。(この辺をゲーム的にどう描いているかは過去のAARを参照されたい)

1600年前後というのはカトリックとプロテスタントの対立が激化し、それが戦争や内乱に発展していた(注3)時代だ。前回紹介したスペインとイングランドの戦争もその一環と言える。その中でカトリック教会は綱紀粛正に乗り出していた。そんな中でジョルダーノ・ブルーノが処刑されることとなったのである。

こうやって見ていくと、
教会の意に沿わない者は、ジョルダーノ・ブルーノのように処刑されてしまう。そんなとんでもない事が通ってしまうくらい、宗教が政治的な力を持っていた時代でした。
この文章は
「教会の意に沿わない者に対して、処刑のような強硬手段に出なければ自身の権威を保てなくなるくらいに、カトリック教会が追い詰められていた」
こう言い換えていいかもしれない。

次回はベンジャミン・フランクリンの時代をEU3で眺めてみたい。

以下、注釈





注:Wikipediaによれば哲学的観点からコペルニクスを支持したというのがより正確な言い方のようだ。また、一時期イングランドにも滞在したこともあったそうで、史実ではどうだったかはわからないけど、マリワカ作中では過去にギルバートと何らかの接触があったと想像できる。

注2:それに伴って先のイベントに名前が挙がっていたトマス・モアが処刑されている。

注3:オランダの独立、フランスのユグノー戦争、ドイツの三十年戦争が代表的な例。フランスではユグノー戦争終結後も宗教的内乱が収まらず、アンリ4世暗殺、リシュリューによるラ・ロシェル攻囲などが起こっていて、この辺の話がマスケティアーズ〜パリの4銃士〜のフレーバーとして使われている。

イングランドでも半世紀ほど後、清教徒革命という形で影響を受けることとなる。

posted by uzi at 06:37| Comment(0) | TrackBack(0) | マリ・ワカワールド | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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